エキスパッカ工法はエキスパンドパッカ（EXPANDPACKER）工法の略称です。
従来の薬液注入工法は注入管の直径を有効径とする球状浸透源からの浸透を基本にしているため、小さな吐出量で注入していました。また、吐出量を大きくすると注入圧が高くなりやすく割裂注入状態になりやすいという問題点がありました。
本工法は、ジオバッグを膨張させる事により土中に削孔径よりも大きなソイルパッカを形成しますので、上下のソイルパッカ間に大きな柱状浸透源を確保出来ます。
このため、削孔間隔を大きくとり大きな吐出量で低圧で土粒子間浸透により広範囲固結が可能になりました。
以上より、広範囲の浸透と大容量土の急速施工による液状化対策工に適した地盤改良工法です。

工キスパツカ・NEO工法は、一次注入で地盤を均質化し二次注入で土粒子間遭透を行う、複合注入が可能な急連遣透注入工法です。

液状化対策工において、 注入材そのものに関する要因については、恒久性や浸透性の理論化・実証がされ、｢恒久グラウト：パーマロック・ASFシリーズ，ハイブリッドシリカシリーズ｣が開発されました。一方、施工に関しては、地盤を乱すことなく均質な改良効果を得る浸透注入が求められていました。
しかし、浸透注入とするためには、注入速度を低く設定し、低注入圧で施工しなくてはならないため従来工法(ダブルパッカ工法)では、不経済な施工となる問題がありました。そこで、恒久グラウト協会では｢恒久グラウト｣を大容量に急速に浸透する工法として｢エキスパッカ工法｣を開発しました。
エキスパッカ工法とは、削孔口にジオバッグが取付けられた注入管を建込み、ジオバッグを削孔径より大きく膨張させ、地盤内に大きな浸透源を構築します。この浸透源から注入する事により、大吐出量でも低圧での広範囲の改良が可能となりました。そして、この注入施工管理をさらに高能率化した施工法として、｢3D-EX工法(三次元エキスパッカ工法)｣が開発されました。　
3D-EX工法は、従来のエキスパッカ工法に、多連注入ポンプ(1セット8ユニット)と一括管理システムを導入することにより、複数箇所の注入を同時に施工管理することが可能となり更なる急速施工を可能にしました。その結果、工期の短縮・省力化することに成功しました。

エキスパッカ -N工法が採用している「柱状漫透注入工法Jとは、注入管に間隔をあけて形成したソイルパツカ間の柱状空間から注入を行うものです。この妓術は上下のソイルパツ力間の注入管周りにジオフイル夕一Nを装着し、孔壁の崩壊を防止するほか、柱状浸透空間を確保し、均一な注入を確実に実施することを特徴とするものです。

エキスパッカ口一夕スル一卜工法は、袋体と複数の吐出口を有する注入外管を所定改良領域に複数本設置し、袋体を膨張させて所定地盤に定着し、袋パッカ間の大きな柱状浸透源から同時に大きな吐出量で低圧注入することを特徴とするものです。また同じ注入管での同時注入が可能です。